ベビースプーン

友人のお兄さんにお子さんが生まれたそうで、ベビースプーンをどうしようか、と相談を受けました。

091222_1.jpg

 

西洋では「銀のスプーンをくわえて生まれてきた子は幸せになる」と言われ、お子さんが食べることに困らないように、などの意味をこめて銀のスプーンを贈る習慣があるそうです。(聞いた話だと、金属工芸品はシルバー以上は資産価値として認められるらしいので「万が一の時は溶かして売れるぞ!」という理由もあるのかな(笑))

 

名前と生年月日と、入れる方は生まれた時の体重を純銀のスプーンに彫って記念に、というものですが、インターネットを検索していたらQ&Aページに「(シルバーのスプーンは)実用的じゃないから、もらってもあんまり嬉しくないかも」コメントが出ていて今日は少し、ベビースプーンについて考えていた一日でした。

 

 

多分、ご両親としたら「使える物」「お金」の方が現実的に嬉しいのだろうな、と。

でも、少し大きくなって友達が「生まれた時の記念で○○を持ってるんだよ」というのはちょっと羨ましかったな~、と自分自身の子供時代を振り返って思うのです。

 

ちなみに、私が小学生~中学生時代に誰にも言わない宝物だったのは、母が幼稚園の先生とやりとりしていた記録帳。「こんなにいろんなことを私に考えていてくれたんだな」というのが子供心に響いていました。

 

 

 

本当に短いアルバイトでしたが予備校講師をした時を思い出してみると、小学・中学・高校と精神的にも親の支えが欲しい時期って、お金もかかるし、両親の仕事も忙しかったりして、子供にとっては「私は本当に受け入れられてるの?」って思うこともあるんじゃないかな。

 

 

スプーン1本で、気持ちが強くなるものではないかもしれないけれども、大人になってから持っていても見返しても素敵なお祝いなんじゃないかな、と思うのです。

 

とっても愛されて生まれてきたこと。

そんなささいな証が人の心を強くすることってあるよな~、とちょっと浸ってみた一日でした。