
東日本大震災4年 チャリティーイベント【皆で作る、蝶と桜のオーナメント】
「何かが届いたことが、とても嬉しかったの」
2014年の夏の終わりに、南三陸町さんさん商店街のわたやさんを訪ねた際、「震災の時に役立ったもの」を伺っている会話の中で、わたやさんの奥さんがはにかんで言われました。
2011年のあの日、ご自宅で欄間につかまり、首まで津波をかぶりながら助かったわたやさんご夫妻。
お二人が避難所で過ごしていた時に、知人がテレビなどで彼らを必死に探し送ってくれた荷物。
自分たちの居場所を教える手段もないのに突然届いた荷物へのご感想の言葉でした。
あれから4年近くの年月が経ち、津波被害がひどかった沿岸部では今、「災害」が終わり「再生」へと進んでいます。
地元の新聞では、最近、災害公営住宅や集団移転地の記事が増えてきました。
それでも、仮設住宅解消のめどを発表したのは2014年夏で、宮城県内でも1市のみ。先のわたやさんは「本店舗はあと2年、家はあと3年くらいかな」とつぶやいていました。
2014年3月、まだ風が冷たく春には少し早い東北に、満開に咲いた桜オーナメント。
Gallery・Sinでは、毎年やってくる3月11日を、悲しみだけの日ではなく、心を寄せ合い、一歩踏み出す温かな思い出を作る日でありたいと願い、桜オーナメント作成ご協力をお願いしましたところ、ご賛同いただいた青森・東京・神奈川・新潟・香川・名古屋、そして宮城県内から、親子で、グループで、職場で、仕事や家事の合間に作っていただいた桜が2,000枚を超えて届き、今もその一部がさんさん商店街の中のお店に飾られています。
今の沿岸部では、土地のかさ上げ工事が進み、町はどんどん変わり、夜はあかりを灯すものもなく真っ暗な空気が広がります。
あの日のことを思い出すと辛すぎて、話をしたくない方もいらっしゃいます。
警察は毎月11日には、行方不明者を探しています。
その経験と現状のすべては私にはわからず、こんなことを言うのは不謹慎かもしれませんが、それでも、変わりつつある地元の光景を見続け、そこで踏んばり続けて生きている方々を、私は「被災者」とは言いたくありません。
今、すごいエネルギーで頑張り続けている人たちなのですから。
それでも、震災からの4年間と、これからもさらに頑張り続けるエネルギーが足りなくならないように。
新しくやってくる春に、お互い今年も一年無事だったことと、新しい一年の進展を願い、被災地を彩る暖かな飾りを、たくさんの方々と一緒に作りたいと思い、2015年は蝶と桜をテーマに作成された作品画像のオーナメントを作り、販売開始しました。
日本人にとって始まりの花 「桜」。
サナギから生まれ変わる姿から 「復活」の意味を込められる地域もある 「蝶」。
1つ1つの飾りに想いをこめて、2015年の春を迎えられれば幸いです。
【蝶と桜オーナメント概要】
◆サイズ…14.8cm×10.5cm
◆価格…1枚100円 (内、50円が宮城県庁子育て支援課の「東日本大震災みやぎこども育英募金」への寄付金となります。)
◆遠くの方へは、通信販売も行っております。
銀行お振込み、または、代引での通信販売(それぞれ、送料500円がかかります)
①銀行お振込みの場合…お振込み手数料のご負担をお願い申し上げます。
お振込みを確認後、ヤマトメール便にて発送致します。
②代引き通信販売の場合…送料500円+代引き手数料324円=815円がかかります。
ご注文を承り後、ヤマト宅急便にて随時発送致します。
※クレジットカードでのお支払は承っておりませんことをご了承下さい
【ご注文方法】
・ご希望の桜オーナメント紙セット数
・お名前
・ご住所
・ご連絡先電話番号
をご連絡下さい。追って、こちらからご注文確認書と銀行お振込みの場合はご案内をお送り致します。
※発送後のキャンセルはご遠慮願います。破損品等については返品の対応をさせていただきます。
※ご不明な点などございましたら、e-mailまたは下記電話番号までお気軽にお問合せ下さい。
【販売店情報】
Gallery・Sin 宮城県多賀城市東田中2-1-3-101
営業時間:10時~18時(日・月曜日は定休)/TEL:022-355-5862
E-mail: info☆sin-craft.co.jp ※☆を@に変えてお送り下さい。