杜の幸・こけしのはじまり…

「この間テレビを見たよ」と、このホームページやギャラリーへご来訪下さり、誠にありがとうございます!

あれから「専門店?(こけしの?)」と聞かれることもありまして^^
こけしも今、ブーム再来中ですから。だから「こけしに手を出してる?」と思われるのも、ちょっと寂しいな~と思い、今日はこけしと店主の思い出話しを少し。

 

とは言っても、私自身が長いこと「こけじょ」だった、ということではなくて(^^;)
昔美大を卒業後、紆余曲折で、ホテル業界で働いていた期間があったのですが、その際にホテル周辺の観光情報などを見ていて、なんとなく気にはなっていたんです。こけし。

だって、江戸末期から今までずっと、かれこれ100年以上消えることなく続いていて、こけしでご飯を食べている人々もいるって、不思議に思えたんですよね。若かりし頃。

というのも、美大を卒業しても制作1本で生計を立てることは本当に大変ですから。
それが、いろいろな時代を経てもこけし業界はきちんと成り立っている。

 

もちろん、仙台市内のしまぬきさんのようなお店が工人さん達を守ってきた歴史もありますが、宮城の中でもこけしの立ち位置ってあるのだろうな~、と頭のどこかに引っかけながら、2009年に私自身ギャラリーを開業することになりまして。
ちょうどその頃、別の仕事でご縁があった今野こけし店・今野幹夫さんに「飾るだけではなくて、少し使えて楽しいこけしをテーマに、カード立てってどうでしょう?」とご相談してみたのが始まりでした。

 

そして完成したのがこちらの初代こけしカードスタンド
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新聞にも掲載してもらいました^^
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ここだけの話しですが、当時は1個500円だったんですね~。
今野さん曰く「企業秘密」な作り方で、カードを立てる直線作業をパパっと難なく作って下さっていたのです。
その後、残念ながら今野さんがお亡くなりになられまして、次にカードスタンドを作って下さる工人さんを探していたのですが、なかなか「カード部分の直線」で話しが進まず、ちょっとした道具なども作りながら、現在の平賀こけし店さんのカードスタンドが登場となりました。

 

こちらが現在のこけしカードスタンド
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文字を書いて立てると、マンガの吹き出しの要領でこけしが話しかけてくれているように見えるはず、のカードスタンドです。

以前、ご購入いただいたお客様から「旦那とけんかした翌日、こけしにかわりに謝ってもらったよ」というご感想もありました。いつも笑顔のこけしちゃん、大活躍(?)です^^

 

今の子たちは、2人並ぶと写真やポストカードも立てられます。
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平賀こけし店さんのこけしカードスタンドはお1つ(お1人?)900円にて、ギャラリーまたはギャラリーウェブショップで販売しております。

地域の伝統的工芸+ちょっとデザイン・アートを、作り手さんと一緒に発想しながら楽しく生み出す「杜の幸・こけしシリーズ」。

これからも皆さまと一緒に育んでいけたら幸いです(^^)

 

Gallery・Shinウェブショップはこちらです。
http://gallerysin.theshop.jp/