
【実用アート・シテンを磨く】逆さに描いてみる、開催しました。
見る、観る、視る、看る。
発見、直観、見抜く、見通す、見極める、見方が変わる…そして英語のI see(わかった)
仕事をする上でも「考え方を変えてみる」と「見方を変えてみる」が同じような意味で使われることもある、「見る」こと。
毎日毎日、たくさんの物を目で見ているのですが、例えば、本を読むために文章の読み方を習ったように、計算やその後いろいろな場面で使えるように九九を習ったり。
いろいろな物事の見方をできるような方法を教わったことがないのが、この「見る力」。
そして、デザイン・アートの基礎として学ぶデッサンを描くことは、この「見る力」を養うもの。
「余暇」と言われることが多い美術の時間が、例えば、ビジネスパーソンが読む歴史書のように、余暇のようで実社会に使える知識になったら、何かが変わるんじゃないかな、と思いながら開催しているワークショップ・シテンを磨く。
10月末のある日曜日は「絵を逆さまにして描いてみる」回を開催しました。
この「絵を逆さまにして~」のワークショップは、ベティ・エドワーズ博士の「脳の右側で描け」で紹介されているワークショップです。
まずは、1枚の絵を(この絵も書籍の中から使用)
お手本にして、隣の白紙に描いていきます。
この時、絵の位置は逆さまに。
ここからは、私自身が試してみた感想ですが
例えば、手の部分。
正常の位置だと指の組み方・指そのものが気になるのですが
反対にしてみると、一瞬理解に苦しむために、自然と線と線の位置関係や、線と線の間の白い部分の形にも目が向き始めました。
「分からない物を見ているから、個々の情報を細かく探し始める」と言えるかな?
(エドワード博士の本の中では「右脳と左脳の変換」とありますが、私自身は脳関係には強くないので、あくまでも「描いた時の感覚」で話しを進めます)
これは、前回8月30日に開催した「立方体を描いてみる」で、皆さまに苦戦してもらった「知識としてよく知っている物なのに、実際にはその通りには見ていない」
概念として頭の中で変換してしまっている、先入観・思い込みの強さを払拭するため、あえて「知っているものを」「知らない風」に変換してもらう回でした。
と、言葉にすると難しくなってしまうのですが、自転車に乗る練習中の「フッと乗れた」ような感覚で、見方が変わる感じとでも言いましょうか。
この「よく分からないもの」を探っていく感覚は、この絵の場合は「線と線の間の形」などの発見になりますが、例えば職場だったら「人と人の間の感覚」だったり、その前に、「知っているはずのものを知らないものとして見る」感覚として使えるのではないかと思います。
そして、大人の場合は「知らないものを素直にそのままじっくり見る」感覚も、時には必要なこともありますよね。
「絵は才能がないと描けない」と言われることが多いですが、絵を描くための「見方」は練習で習得することも可能なひとつの技能。
美術に限らず仕事でも必要とされる観察力と創造力。
アート・デザインの基本で学んだデッサンが、あなたの創造思考の始点のひとつとなれましたら幸いです。
次回は、年末12月20日(日)の午前中開催予定です。
新しい年への思いにワクワクしながら、ぜひ今年の1枚を(^^)
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